2013年12月16日月曜日

Power MEMS2013

Power MEMS2013 は、国際的に関心が高まっているマイクロパワー源に関して、毎年、開催されているワークショップであり、マイクロエネルギー技術において、最も有名な国際会議である。
今年は、12月3日~6日の4日間、イギリス ロンドンで開催された。
本会議では、様々な分野で活躍されている学術界と産業界の専門家が一堂に会し、マイクロパワー源やマイクロエネルギー技術の開発及びアプリケーションなどの焦点を討議した。                                                                                                                                                                                                                                                      
私は、研究テーマの発表および関連技術の情報収集を目的として参加した。
本プロジェクトにおいて、
「Micro-fabrication of flexible coils with copper filled through polymer via structures」と題し、ポスター発表を行ったところ、 多くの関心が寄せられ、様々な意見や知見を得られた。  


Photo in the poster exhibition hall
     つくば研究センター 祝 清省

2013年11月18日月曜日

IEEE SENSORS2013

IEEE SENSORSは世界のセンサー・MEMS専門家が多く集まるの学会である。センサーならびに関連分野(材料、システム、応用)に関する世界最大規模の国際会議であり、欧州/アフリカ、アジア/太平洋地域, アメリカの3地域の持ち回りで毎年開催されている。今年は、その12回目の開催として11月4日から6日の3日間、アメリカのボルチモアに開催された。

本プロジェクトにおいて、「Towards the World Smallest Wireless Sensor Nodes with Low Power Consumption for ‘Green’ Sensor Networks」と題して、開発した3nd-Prototypeの3X3mm角温湿度センサ端末を評価・機能検証に関する発表を行った。そこでのディスカッションは様々な意見や知見を得られる非常に有益なものであり、今後のプロジェクト推進に対し、非常に役立つ情報が得られた。




運営委員発表によると投稿件数は951件で、うち530件の採択が行われたとのこと(採択率56%)。発表の内訳としては、オーラル252件、ポスター278件。採択された発表を国別でみると、アメリカ200件で最も多く、次いで中国46件、ドイツ41件、、日本39件という順番であった。

つくば研究センター 魯 健

2013年11月15日金曜日

第30回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム参加報告

2013年11月5日~7日にかけて、第30回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムが仙台で開催されました。
このシンポジウムに、研究開発項目①「グリーンMEMSセンサの開発」に関連した研究発表及び、本プロジェクトに関係した技術の情報収集を行い、今後の研究へ反映することを目的として参加してきました。

ポスターでの成果発表でしたが、説明時間2時間中ほぼ途切れることなく20人以上の方と議論を行うことができ、多くの方に成果をアピールすることができました。質問事項としてはアプリケーションに関する内容が多く、本センサで以下に消費電力が下げられるかということを説明しました。

情報収集の面では、圧電体(PZT)に関するセッションもあり、性能向上の面で我々が開発している圧電体カンチレバーにも大いに参考になるような情報を収集することができました。

また、今回のシンポジウムはマイクロ・ナノ工学シンポジウム及び集積化MEMSシンポジウムと同時開催であったため、幅広い分野のセッション・招待公演がありました。そのため、上記圧電体のみならずバイオ・医療の分野など多岐にわたるセンサ技術について勉強することができました。


つくば研究センター 海法

2013年10月31日木曜日

ECTC 2013 (IEEE the 63rd Electronic Components and Technology Conference 2013)

NMEMS活動成果を発表するとともに、実装技術を使ったセンサデバイス製作の為の最新情報を入手を目的として、MEMS・実装デバイス世界最大の国際学会ECTC 2013(米国)に参加した。
                
5/28:
Session 2 3D Materials and Processing

「Development of 3D Through Silicon Stack (TSS) Assembly for Wide IO Memory to Logic Devices Integration」
Dong Wook Kim, Qualcomm Technologies.

・Logicが1番下層で、上にDRAM3層の計4層モデル:JEDEC standard 4 channel。
・直径5um×50um。
・工程:Via middle
・アセンブリコスト比較として:
W2Wはスループット。収率依存大。Dieミスマッチ:許容無し。
D2Wはスループット悪い。収率依存低い。Dieミスマッチ:許容有り。
D2Dはスループットそこそこ。収率依存低い。Dieミスマッチ:許可。
→D2Dを採用。
・信頼性試験:1000回の温度サイクル試験後、バンプ接合部のクラック等のエラー無し。

「Investigation on the Properties and Processability of Polymeric Insulation Layers for Through Silicon Via」
Songfang Zhao, Chinese Academy of Sciences

・熱ストレス課題対策に対して、絶縁膜ライナーにポリマー膜を使う事で対策目的。
・膜評価は:FTIR、熱重量分析、示差走査熱量測定、誘電率、接触角度、光顕、SEM。
・材料は2種。
linear o-crosel phenolic (LOPF)。茂膜方法はスピンコート。コート後、115℃ソフトベーク種。
・高アスペクト比TSV内への絶縁膜均一成膜は難しい。IMECは2010年のIITCでスピンコートのポリマ絶縁の報告をやっている。
・TSV:φ20um×100umのA/R5に成膜。field:8.3umに対して,サイド3.67um。44%。
・比誘電率:3.8、誘電損失0.023@1MHz。

Session 8

「Reliability Characterization of Chip-on-Wafer-on-Substrate (CoWoS) 3D IC Integration Technology」Larry Lin, Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd.

・CoWoS(Chip on Wafer on Substrate):TSMC特有の呼び方で2.5Dの事。
・TSV:φ10um×100um。
・電気特性:μBumpと Al pad のコンタクト抵抗を改善することで大幅に改善。

5/30:
Session 13

「Dielectric Stack Engineering for Via-Reveal Passivation」
Kath Crook,SPTS Technologies

・Viaバックサイドのパッシベート用PE-CVD。
・量産向け:3フープ最大6チャンバ。内1チャンバはデガス。
・SiN~SiO2の2層を190℃以下で成膜できると発表。
・Ptatenはair coolingで200℃以下に温調。
・SiNはアンモニアフリーで成膜できる。
・バイアスに13.56MHz。加えて低周波(375-380 kHz)を重畳乃至は独立で印加できるシステム。
・ブレイクダウン電圧:7MV/cm@10-8A、ストレス-150MPa。成膜温度190℃。
・膜のストレス経時変化について考察。ストレス変化は成膜時の水分が原因と考察。チャンバ内の水分を無くすため、デガスチャンバで基板をソフトベークしてから成膜。経時変化フリーを得た。

「Total Cost Effective Scallop Free Si Etching for 2.5D & 3D TSV Fabrication Technologies in 300mm Wafer」
NMEMS/ ULVAC森川発表

・NMEMS成果のノンボッシュエッチングに加えて、アルバック蒸着重合Polymer成膜も紹介。ノンボッシュ平滑エッチングで表皮効果によるロス低減を提案。その結果、ポリマーで比誘電率の低い膜ができれば次世代GHz向けTSV電極に有用と提案。
質疑応答1:平滑エッチングでコスト削減できるのはスパッタの工程を指すのか?⇒そうです。
質疑応答2:CVDやVDPはどこでコスト削減なのか?⇒平滑側壁とテーパ角のエッチング形状で、成膜コストが削減できる。これはPVDも同じ。VDPは高アスペクト比向け成膜装置で比較すると、材料特性以外にCOOとしてもメリット見込めると考えている。
質疑応答3:ノッチフリーは具体的にどうやっているのか?⇒エッチング後半でステッププロセスを導入し、最適化するとノッチフリーが実現する。ハードウエアとしては、バイアスとRFアンテナが各々独立制御できる事がプロセマージンを広くする。

5/31:最終日
Session 19 Interposer Characterization

「Power Comparison of 2D, 3D and 2.5D Interconnect Solutions and Power Optimization of Interposer Interconnects」
M Ataul Karim1,SEMATECH Inc.

・従来のDDR3(TSV無し):15.6mW/Gbps。DDR3×3層(TSV無し):9.6mW/Gbps。Wide i/o interposer:2.1mW/Gbps、Wide i/o TSV:0.5mW/Gbps。
・2.5Dでも十分低消費。積層は1/30と試算された。

Session 20 Challenges in 3D Integration

「Integration Challenges of TSV Backside Via Reveal Process」
Bo Kai Huang, Siliconware Precision Industries Company

・シリコンエッチングバック技術:SF6でエッチバック。中心がレート速い傾向で、±15.8%。
・ストレス制御をきちんとしないと、Cuとシリコンの角部でクラック入る。応力最適化することでクラック改善。ここはTEOS SiO膜のみ。SiN膜は無し。

「Package-on-Package with Very Fine Pitch Interconnects for High Bandwidth」
Ilyas Mohammed, Invensas Corp.

・微細ワイアボンドを使ったTSV生成方法。去年のIMAPSでも発表していた。
・課題はワイヤボンドとはんだとの信頼性。密着性保持の為の表面クリニングにプラズマ処理を採用。

「Design and Fabrication of Ultra Low-loss, High-performance 3D Chip-chip Air-clad Interconnect Pathway」
Erdal Uzunlar, Georgia Institute of Technology

・TSV形成、CMPで面出し後、ウエットでSiO2絶縁膜を除去。Cu電極は下地に密着しているので外れない。
・製作の信頼性に課題あるとしつつ、高周波向けにはこの構造が理想とコメント。

「Development of Ultra-Low Capacitance Through-Silicon-Vias (TSVs) with Air-Gap Liner」
Qianwen Chen,Institute of Microelectronics, Tsinghua University

・ドーナツ状にトレンチエッチング。溝にBCBを埋め込みCMPでフラット面出し。露出したドーナツの中心シリコンをドライで除去しCuメッキ。最後にBCBをエッチングして空洞化する工程。


分散研 森川 泰宏

2013年9月11日水曜日

ICEPT2013国際会議

8月11~14日に大連で開催されたIEEEの電子パッケージング技術国際会議(The IEEE International Conference on Electronic Packaging Technology、略称IEEE ICEPT)は、IEEEの主催で1998年から毎年中国で開催されており、電子パッケージングとMEMS技術において中国国内でも権威のある国際会議の一つである。電子分野で活躍している学術界や産業界の専門家が一同に会し、パッケージング、MEMSデバイス、設備および産業化等について討議した。
   私は研究テーマの発表および関連技術の情報収集を目的として参加した。 

                                                                                                                 
本会議では、貫通ビアおよび3Dパッケージング技術に関しての発表が多く、また企業からの発表も多い印象を受けた。特に、中国の大手メーカー(Hua wei社、JCAP社など)からは、貫通ビアおよび3Dパッケージング技術への高い関心が見受けられた。



私が発表した研究テーマ「Periodic Pulse Reverse Copper Filling for Void-Free Through-Via Filling」にも、多くの関心が寄せられ、有意義な議論を行うことができた。


Microelectronic Workshop on Packaging Materials and Technologyy:

 8月14~15日、瀋陽にある中国科学院金属研究所にて開催された。
中国科学院金属研究所は、新材料の開発を中心に最新のデバイスおよびパッケージングの開発にも投資を増やしている。今回のWorkshopには、パッケージング材料、プロセスおよびデバイスの専門家が集まり、アプリケーションによるセンサーのパッケージングと材料の開発について議論が行われた。
私は、研究テーマである「Void-free filling of vias in polymer and silicon」を発表し、参加者からは、研究内容への関心だけでなく、NMEMS技術研究機構のポリシー、研究体制およびマネージメントに関しても多くの興味が寄せられた。中国若手研究者たちの製品開発に向けてのモチベーションに貢献できたのではないかと思われる。


 つくば研究センター 祝 清省

2013年8月28日水曜日

2013 Joint UFFC EFTF and PFM symposium参加

2013 Joint UFFC EFTF and PFM symposiumはIEEE Ultrasonics, Ferroelectrics, and Frequency Control Society (UFFC)、International Frequency Control Symposium – European Frequency and Time Forum (IFCS–EFTF)、International Symposium on the Applications of Ferroelectrics – Piezoresponse Force Microscopy Workshop (ISAF–PFM)の合同シンポジウムです。強誘電体や圧電体に関する国際学会で、7/21~25を会期としてチェコのプラハで開催されました。

研究開発項目①「グリーンMEMSセンサの開発」に関連した研究発表及び、本プロジェクトに関係した技術の情報収集を行い、今後の研究へ反映することを目的として2013 Joint UFFC EFTF and PFM symposiumへ参加しました。

エナジーハーベスターではPZTの発表が、多く見られました。その一方で、EPFLのMuralt先生はPZTとともにAlScN薄膜にについて報告されていました。AlNのAlの一部をScに置換することで高い圧電定数を得ることができ、かつ誘電率はゆるやかな増加にとどまるこということで、エナジーハーベスターへの応用が期待されるということでした。我々のセンサもAlScNを使用することで、高感度化が期待できます。

つくば研究センター 富松

2013年8月20日火曜日

ナノ・マイクロビジネス展でプロジェクトの成果展示およびセミナーを行いました

 「ナノ・マイクロビジネス展2013」において本プロジェクトの成果の展示とセミナーを行いました。(主催:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)/技術研究組合NMEMS技術研究機構)。

 今年度のセミナーでは、プロジェクトの成果を報告する他に、特別講演として、国立環境研究所藤野主任研究員から、「持続可能な社会への入り口としての低炭素社会とセンサの役割」という題目で、アジア地域の低炭素社会シナリオ作りの状況について紹介して頂きました。 続いて、GSNプロジェクトのメンバーである東京電力から「センサネットワークを活用した東京電力のエネルギーコンサルティング」という題目で、プロジェクト成果を用いた省エネ・コンサルティングビジネスへの展開について紹介頂き、セブン-イレブン・ジャパンからは「スマートセンサー 流通ビジネスへの展開」という題目で、プロトタイプの無線センサをコンビニに設置して、エネルギーや環境のモニタリングを行ってきて、見えてきた省エネやビジネスへの効果をご紹介いただきました。センサを使ったビジネスモデルの紹介ということもあり、200人が入る会場は満席、その後方のラウンジから講演を見ている人々も多く、関心の高さが伺えました。

 セミナーの後半では、グリーンセンサ・ネットワークプロジェクトの成果として、つくば研究センターの伊藤センター長より、「見えてきたグリーンMEMSセンサ端末の姿」と題し、各グリーンセンサ、高感度受信機、およびコンセントレータの開発状況について報告を行い、最後に大岡山研究センターの開発成果について、谷岡センター長より、「センサーネットワークシステムにおけるナノファイバー自立電源の開発」と題し、有機半導体のナノファイバー化、電源モジュールの試作について報告を行いました。NMEMSのブースに各テーマのパネル・展示物を見に来る来訪者も多く、プロジェクト成果の詳細、省エネ手法を議論する場として、こちらも大いに盛り上がりを見せていました。

 来年は、プロジェクト最終年度になるため、グリーンセンサ端末の最終形態、それらを使ったデータ収集デモ等を通じて、メンテナンスフリーの無線MEMSセンサの特徴・省エネ効果等を分かりやすく発信していきたいと思います。

 なお、本セミナー、プロジェクト展示は日経BP社の取材を受け、講演の内容について同社サイトに順次掲載されていますので、ご参照ください。

    「スマートセンサー 流通ビジネスへの展開」セブンイレブン・ジャパン
     http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20130730/295260/

    見えてきた「バンソウコウ・センサ」、1枚1000円で貼るだけ
     http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130705/291113/


国立環境研究所 藤野主任研究員
東京電力 カスタマーサービス・カンパニー 法人営業部 宮内課長代理
セブンイレブン・ジャパン 三谷常務執行役員

つくば伊藤センター長
大岡山谷岡センター長
展示ブース