2011年6月7日火曜日

グリーンセンサ・ネットワーク(GSN)技術開発プロジェクトの始動へ

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の共同研究事業である「グリーンセンサ・ネットワーク(GSN)技術開発プロジェクト」(事業期間:平成23年度から平成26年度)の公募(公募期間:平成23年3月17日から平成23年4月25日)に対して、企業13社、東京工業大学、産業技術総合研究所、およびマイクロマシンセンターからなる産学連携チームが共同提案を行いました。その後6月7日付けで、この共同提案が採択されました。

 本事業では、センサネットワークに使用されるセンサデバイスの共通的な課題である、無線通信機能、自立電源機能及び超低消費電力機能の搭載を実現する革新的センサの開発を行い、センサネットワークの導入による、環境計測やエネルギー消費量等の把握(見える化)及びエネルギー消費量の制御(最適化)により、低炭素社会の実現に寄与することを目的としています。

 現在、省エネ効果に寄与するグリーンMEMSセンサ機能、無線通信機能、自立電源機能及び超低消費電力機能等を付与した革新的センサの開発は、主要各国と比べても技術的優位性を保ち得る先駆的な取り組みであり、ユーザーを含めそれぞれの得意分野を有する企業の英知を結集して、早急に成果を創出することで、センサ及びセンサネットワーク分野における我が国の国際競争力を強化することが急務とされています。

 これらの要請に応えるため、2011年度から2014年度までの4年間を研究実施期間として、グリーンセンサ・ネットワークシステム(GSN)技術開発プロジェクト を遂行し、革新的かつ実用的で安価な小型グリーンセンサを開発するとともに、それらを用いたネットワークシステムを構築して、環境計測やエネルギー消費量等の把握(見える化)及びエネルギー消費量の制御(最適化)を可能にするような省エネを目指す実証を行うこととしています。



 なお共同提案チームは、一体となって事業推進を図るため、現在、技術研究組合 NMEMS技術研究機構を設立(7月中旬設立)に向けて準備を進めています。 

(青柳桂一@マイクロマシンセンター)