さらに、研究者との議論および研究報告の聴講で今後の検証の優先順を再設定することもできた。開発しているセンサの温度特性検証の優先度を上げるべきであることに気づいた。フィジカルセンサ等の場合、真空・窒素封止などで逃げるすべはあるかもしれないが環境雰囲気に暴露するガスセンサはそうはいかない。ガスセンサの開発を成功させるためには温度による特性の変化の補償は避けては通れない問題である。例えば、初日の午前の口頭発表ではSAW型ガスセンサの温度特性に関する報告があった。彼らはSAW型ガスセンサ(原理:フェーズシフト)により、H2のセンシングに成功したというすばらしい内容であったが、一方で特性変化に問題を抱えているようである。我々のセンサとは原理もターゲットガスもことなるが注目すべき発表である。
議論を交わした研究者のうち3名から、次の成果が出たら教えて欲しいとのメッセージと名刺をいただいた。期待していただいている研究者の気持ちにこたえるため、また一日でも早く工場の電力消費量低減に貢献できるように、今後も真摯に低消費電力コンパクトVOCセンサの開発に取り組みます。
NMEMSつくば 白石
学会会場:クラクフオペラ |
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