今年度のセミナーでは、プロジェクトの成果を報告する他に、特別講演として、国立環境研究所藤野主任研究員から、「持続可能な社会への入り口としての低炭素社会とセンサの役割」という題目で、アジア地域の低炭素社会シナリオ作りの状況について紹介して頂きました。 続いて、GSNプロジェクトのメンバーである東京電力から「センサネットワークを活用した東京電力のエネルギーコンサルティング」という題目で、プロジェクト成果を用いた省エネ・コンサルティングビジネスへの展開について紹介頂き、セブン-イレブン・ジャパンからは「スマートセンサー 流通ビジネスへの展開」という題目で、プロトタイプの無線センサをコンビニに設置して、エネルギーや環境のモニタリングを行ってきて、見えてきた省エネやビジネスへの効果をご紹介いただきました。センサを使ったビジネスモデルの紹介ということもあり、200人が入る会場は満席、その後方のラウンジから講演を見ている人々も多く、関心の高さが伺えました。
セミナーの後半では、グリーンセンサ・ネットワークプロジェクトの成果として、つくば研究センターの伊藤センター長より、「見えてきたグリーンMEMSセンサ端末の姿」と題し、各グリーンセンサ、高感度受信機、およびコンセントレータの開発状況について報告を行い、最後に大岡山研究センターの開発成果について、谷岡センター長より、「センサーネットワークシステムにおけるナノファイバー自立電源の開発」と題し、有機半導体のナノファイバー化、電源モジュールの試作について報告を行いました。NMEMSのブースに各テーマのパネル・展示物を見に来る来訪者も多く、プロジェクト成果の詳細、省エネ手法を議論する場として、こちらも大いに盛り上がりを見せていました。
来年は、プロジェクト最終年度になるため、グリーンセンサ端末の最終形態、それらを使ったデータ収集デモ等を通じて、メンテナンスフリーの無線MEMSセンサの特徴・省エネ効果等を分かりやすく発信していきたいと思います。
なお、本セミナー、プロジェクト展示は日経BP社の取材を受け、講演の内容について同社サイトに順次掲載されていますので、ご参照ください。
「スマートセンサー 流通ビジネスへの展開」セブンイレブン・ジャパン
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20130730/295260/
見えてきた「バンソウコウ・センサ」、1枚1000円で貼るだけ
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130705/291113/
国立環境研究所 藤野主任研究員 |
東京電力 カスタマーサービス・カンパニー 法人営業部 宮内課長代理 |
セブンイレブン・ジャパン 三谷常務執行役員 |
つくば伊藤センター長 |
大岡山谷岡センター長 |
展示ブース |
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